2026/05/09 16:43

ベトナム・ハノイにある「PHÒNG TRÀ SƯƠNG MAI(スオンマイ茶房)」では、毎週、茶・瞑想・文化を分かち合う“瞑想茶会”が開かれています。

 先日も、静かで温かな茶室に人々が集い、香のほのかな香りと、湯気の立つ一杯のお茶を囲みながら、心を整える穏やかな時間が流れました。

 この日の茶会では、参加者が静かに座り、呼吸を整えながら、インド北部・ダラムサラへの巡礼の旅の話に耳を傾けました。ヒマラヤの麓に広がる祈りの地、そこで出会った人々の穏やかな表情、そして慈悲に満ちた空気。その一つひとつの記憶が、語り手の言葉を通じて、茶室にいる人々の心へ静かに届けられていきました。

また、ダラムサラから持ち帰られた小さな贈り物も参加者へ手渡されました。それは単なる記念品ではなく、平安への願い、そして日々の暮らしの中で心を見つめるきっかけとなるような、温かな想いが込められたものでした。

 Sương Maiの茶会に流れているのは、ただお茶を飲む時間ではありません。お茶を介して人と人が向き合い、静けさを共有し、心を少し軽くするための時間です。

 Sương Mai Japanが日本でお届けしているベトナム茶も、こうした文化的背景と、人々の暮らしに寄り添う想いの中から生まれています。茶葉の品質だけでなく、その一杯に込められた土地の記憶、人の手、そして心を整える時間まで含めてお届けしたい。それが、Sương Mai Japanが大切にしている価値です。

 忙しい日々の中で、ほんの数分でもお茶を淹れ、香りを感じ、深く息をする。そんな小さな時間が、心を穏やかに整えてくれることがあります。

 ベトナムの茶文化が持つ静けさと温もりを、日本の皆さまにも少しずつお届けしてまいります。そして、ご一緒に『瞑想茶会』にいつか参加できる日を望んで。

池谷 潤