2026/05/20 18:00
高市総理のベトナム訪問のニュースに触れ、日本とベトナムの関係がこれからさらに深まっていく流れを感じています。
この言葉に触れた時、日本とベトナムの関係は、政治や経済だけで築かれるものではなく、人と人との出会い、想い、そして日々の小さな交流によって支えられているのだと、改めて感じました。
その中で、もうひとつ印象に残ったのが、ある若いベトナム人女性のインタビューでした。
彼女は「日本とベトナムの架け橋になりたい」と、自らの意思をはっきりと語っていました。その言葉には迷いがなく、まっすぐで、とても強い意志を感じました。
実は私自身も、ベトナムとのご縁の中で「つながり」に救われた経験があります。
私は癌を患い、再発を経て手術を受け、声を失いました。退院後、自宅に戻っても現実を受け入れることができず、これからどう生きていけばいいのか、気持ちの整理がつかない日々が続いていました。
そんな時、ベトナムのMaiさんが送ってくれたのが、フラワーティーでした。
お湯を注ぐと、乾いた花がゆっくりとほどけるように開き、やさしい香りが静かに広がっていきました。
その様子を見ているだけで、固く閉じていた自分の心まで、少しずつほどけていくような感覚がありました。
声を失い、自分の気持ちをうまく言葉にすることもできなかった私にとって、そのお茶は、言葉の代わりにそっと寄り添ってくれる存在でした。華やかすぎず、押しつけがましくもなく、ただ静かにそこにある。けれど、その美しさと温かさは、確かに心に届いてきました。
「自分はまだ大丈夫だ」
そう思えたことを、今でもはっきりと覚えています。
それは大げさな励ましではなく、静かな時間の中で、自分の中に少しだけ灯りが戻ってくるような感覚でした。
それ以来、お茶は私にとって、単なる飲み物ではなくなりました。
人の心を落ち着かせ、誰かと誰かをつなぎ、時には前を向く小さな力を与えてくれるもの。
Maiさんから届いた一杯のフラワーティーは、私にとって、ベトナムとのご縁をより深く感じる大切なきっかけになりました。
現在取り組んでいるスンマイブランドも、まさにその想いから生まれています。
ベトナムのお茶に込められた文化や背景、作り手の気持ち、そして人から人へ受け継がれる温かさを、日本の皆さまに届けたい。それは、小さくても確かな「架け橋」になると信じています。
高市総理の言葉にあったように、長く続いてきた日本とベトナムの交流を、次の時代へとつないでいくこと。
その大きな流れの中で、スンマイブランドができることは、決して大きなことではないかもしれません。
けれど、一杯のお茶を通じて、ベトナムの自然や文化、そして人の温かさを少しでも感じていただけるなら、それもまた、日本とベトナムをつなぐ一つの形だと思っています。
あのインタビューの女性のように、形は違っても、私もまた自分なりの方法で、日本とベトナムをつないでいきたいと思います。
一杯のお茶が、誰かの心を少し軽くするかもしれない。
その小さなぬくもりの積み重ねが、人と人、そして国と国との距離を少しずつ縮めていく。
そんな未来を思い描きながら、これからも歩んでいきます。
スンマイブランドとしても、これからさらに価値あるお茶と、その背景にあるストーリーを丁寧にお届けしてまいります。
